日本臨床外科学会雑誌
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症例
ロボット支援直腸癌手術後に発症した8mmポートサイトヘルニアの1例
幕谷 悠介加藤 寛章牛嶋 北斗家根 由典川村 純一郎上田 和毅
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2024 年 85 巻 3 号 p. 410-414

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抄録

症例は89歳,女性.直腸癌(cT3N0M0,cStage IIa)に対し,ロボット支援Hartmann手術を施行した.術後6日目にイレウスを発症し,左上腹部にゴルフボール大の隆起を認めたため,単純CTを施行したところ左上腹部の8mmポートサイト腹壁に小腸の嵌入を認め,ポートサイトヘルニアと診断した.用手還納できず,同日緊急手術を施行した.左上腹部のポート創を開創したところ,嵌入した小腸とヘルニア門を同定した.小腸の色調は良好であったため,小腸を腹腔内に還納し,創部は0-PDS(PDS II:ZB776, ETHICON®)で筋膜と腹膜を縫合閉鎖した.術後経過は良好で,術後11日目に退院となった.ポートサイトヘルニアは腹腔鏡手術特有の合併症であるが,ロボット支援手術における8mmダビンチポートサイトを閉鎖すべきかについての明確なエビデンスはない.今回,ロボット支援Hartmann手術後に8mmポートサイトヘルニアを発症した症例を経験したので報告する.

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