日本作物学会紀事
Online ISSN : 1349-0990
Print ISSN : 0011-1848
ISSN-L : 0011-1848
収量予測・情報処理・環境
携帯型NDVIセンサーによるダイズ群落の受光率の推定
村田 資治稲村 達也
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 90 巻 4 号 p. 444-450

詳細
抄録

携帯型NDVIセンサー (GreenSeeker Handheld Crop Sensor) を用いて2種類の測定方法 (ワイパー法と直線法) でダイズ群落の正規化植生指数 (NDVI) を測定し,NDVIによる受光率の推定に測定方法が及ぼす影響を検証した.試験は2019年に山口県農林総合技術センターで行った.ダイズ群落の栽植密度は2,5,10,15および30本 m–2 とした.ワイパー法は畝を交差するようにセンサーを動かしてNDVIを測定する方法とし,直線法は畝上のみを測定する方法とした.NDVIの測定は苗立ち後から子実肥大期までの間に9回行った.NDVIの測定と同日に光合成有効放射測定装置で受光率を測定した.受光率とNDVIの関係を調べたところ,直線回帰によってNDVIから受光率を推定する場合はワイパー法の方が直線法よりも誤差が小さいことが明らかとなった.NDVIから推定した受光率を使用して算出した日射利用効率は,直線法では2本 m–2 を除いて過小評価されたが,ワイパー法では実測値とほぼ一致した.以上のことから,ダイズ群落において携帯型NDVIセンサーで測定したNDVIから受光率の推定を行う場合,直線法よりもワイパー法の方が精度が高いことが明らかとなった.

著者関連情報
© 2021 日本作物学会
前の記事 次の記事
feedback
Top