2024 年 85 巻 7 号 p. 860-863
症例は39歳,女性.右乳癌cT2N1M0 Stage IIB,luminal typeの診断で右乳房部分切除と腋窩郭清が施行された.術後診断はpT2N2M0 Stage IIIAであった.術後補助療法としてAC,weekly PTX,右乳房照射の後にtamoxifen内服とLH-RH agonist投与を開始した.術後4年に腫瘍マーカーが上昇し,CTで多発肝転移を認めた.XC療法の投与量に則り,capecitabine 4,200mg/day(2週内服1週休薬)を開始し,1カ月後よりcyclophosphamide 100mg/dayを併用した.併用から1カ月後,手足症候群のためcapecitabineを3,600mg/dayに減量し2週内服2週休薬とした.XC療法開始から3カ月後には腫瘍マーカーの値がほぼ基準値内となり,CTで肝転移は縮小した.その後も縮小を続け,XC療法開始4年後から4年間肝転移は著変なくlong SDとなっている.本症例は早い段階で適切な減量がされ,長期使用が可能となったことがlong SDに至った要因の1つと考える.