日本臨床外科学会雑誌
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症例
歯科用デバイスの送気による縦隔気腫の2例
菱川 峻三澤 賢治西田 保則三島 修小田切 範晃田内 克典
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キーワード: 歯科治療, 縦隔気腫
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2024 年 85 巻 8 号 p. 1018-1022

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抄録

症例1は66歳,男性.左下臼歯に対してう歯治療後より左頬部から頸部腫脹があり,同日当院救急外来を受診した.CTで左頬部から鎖骨下,上縦隔への気腫を認め,経過観察目的に入院した.安静と抗菌薬投与で気腫や自覚症状改善を認め独歩退院し,その後も増悪や再燃は認めていない.症例2は63歳,男性.左下臼歯に対して歯周病治療をし,その後から左頬部の腫脹・疼痛があり,症状が増悪するため翌日当院救急外来を受診した.CTで左頬部から両側頸部にかけての皮下気腫・縦隔気腫を認めたが,症状や所見は軽度であり,抗菌薬内服を開始して帰宅した.その後も増悪や再燃は認めていない.

縦隔気腫は外傷や自然気胸などで多く見られ,呼吸器疾患を治療する医師には広く知られている疾患である.しかし,原因として歯科治療があることはあまり知られておらず,文献的考察を加えて報告する.

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