2024 年 85 巻 8 号 p. 1054-1060
患者は53歳,男性.十二指腸潰瘍穿孔に対して幽門側胃切除術,Roux-en-Y再建術の既往がある.急激な腹痛を主訴に当院へ救急搬送となり,大動脈解離に伴う小腸壊死を認めたことから緊急手術を行った.初回手術で小腸部分切除,残胃盲端として輸入脚瘻と空腸粘液瘻を二連銃式ストーマの形で造設,第2回手術で小腸亜全摘,残胃結腸吻合,輸入脚回腸吻合を行った.術後に輸入脚回腸吻合部の縫合不全から初回手術時のストーマ造設部へと瘻孔を形成する形で腸管皮膚瘻を形成した.同病変に対して閉鎖陰圧療法を行い,保存的に瘻孔を閉鎖しえたので,文献的考察を加えて報告する.