日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡補助下S状結腸切除後の再建腸管と骨盤壁による絞扼性腸閉塞の1例
富田 剛治今井 哲也龍澤 泰彦
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2024 年 85 巻 8 号 p. 1106-1109

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抄録

今回われわれは,腹腔鏡補助下S状結腸切除後の再建腸管と骨盤壁による絞扼性腸閉塞の1例を経験した.症例は80歳,女性.5年前に他院で腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行されていた.突然の腹痛・嘔気の出現にて救急搬送,腹部CTにて骨盤内小腸の拡張とclosed loopを認め,術後の癒着による絞扼性腸閉塞と診断した.緊急手術を施行した.再建腸管と後方の仙骨前面との間に形成された間隙に小腸が入り込み,絞扼されていた.壊死腸管を部分切除した.腹腔鏡下手術であっても症例によっては,腸管・腸間膜の走行と骨盤壁に間隙を作らない,あるいは間隙を閉鎖するような手技を考慮すべきと考える.

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