2024 年 85 巻 8 号 p. 1116-1122
症例は60歳の男性で,腸管拡張による腹部膨満に伴う全身状態低下にて搬送され,下部消化管内視鏡挿入による脱気および経肛門イレウス管を留置するも改善は得られず,Ogilvie症候群と診断し,横行結腸双孔式人工肛門を造設し改善を得た.拡張改善後の精査にて腸回転異常症が判明した.Ogilvie症候群は大腸の機能的な通過障害により大腸閉塞をきたす稀な疾患である.今回,腸回転異常症にOgilvie症候群を併発し,人工肛門造設術にて軽快が得られた極めて稀な1例を経験したので報告する.