日本臨床外科学会雑誌
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症例
術前に診断し腹腔鏡補助下に切除した臍腸管遺残の1例
三瓶 康喜谷口 正次鈴木 浩之安藤 有里恵山本 森太郎後藤 崇
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2025 年 86 巻 10 号 p. 1328-1332

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抄録

症例は12歳,男児.過去に原因不明の腹痛で入院歴がある.1週間前より下腹部痛が出現し,増悪したため救急外来を受診した.右下腹部に圧痛があり,絶食・補液で一旦症状は軽快したが,腹痛が再燃.腹部CTで右下腹部から臍へ連続する囊胞性病変を認め,近傍の腸間膜の捻転もみられた.臍腸管遺残(臍腸管囊腫)に伴う小腸捻転が疑われ,腹腔鏡手術の方針となった.腹腔鏡所見で術前診断の如く遺残臍腸管周囲の小腸が反時計方向に180度捻転しており,鏡視下に捻転解除,腹膜下の囊腫剥離の後に臍部皮膚切除して小開腹し,遺残臍腸管切除術を行った.術後は合併症なく経過し,術後13日目に退院した.

臍腸管囊腫などMeckel憩室以外の臍腸管遺残は稀な疾患であるが,小児の右下腹部痛の鑑別診断の一つとして認識しておくことは必要で,疑われた場合には精査の後に腹腔鏡手術が有用と考えられた.

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