日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に切除した妊娠16週で発症した副脾茎捻転の1例
下形 将央西澤 伸恭加藤 智之森屋 統樹藤尾 俊允中川 茉祐ウッドハムス 玲子隈元 雄介
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キーワード: 副脾茎捻転, 妊婦, 腹腔鏡
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2025 年 86 巻 12 号 p. 1639-1646

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抄録

緒言:副脾茎捻転は急性腹症を呈する稀な疾患であり,妊婦に発症した報告例は極めて少ない.症例:43歳,女性.妊娠16週5日に右下腹部より羊水穿刺を施行し,帰宅後から左上腹部痛が出現した.腹痛は徐々に増悪し,発症から2日目に救急要請となった.産婦人科で初期対応がなされ,左上腹部を最強点とする圧痛および筋性防御を認め,外科に紹介となった.腹部造影CTでは,胃穹窿部と脾上極の間に,境界明瞭な50mm大の乏血性腫瘤を認めた.胃脾間膜より腫瘤に連続した索状構造を認め,副脾茎捻転を疑い腹腔鏡下に緊急手術を施行した.術中所見では左上腹部に暗赤色の腫瘤を認め,胃脾間膜から腫瘤に連続する血管束の捻転を確認した.捻転部の根部を切離し,腫瘤を摘出した.合併症なく術後6日目に退院となった.結語:妊娠16週で発症した副脾茎捻転に対し,腹腔鏡下切除を安全に施行しえた1例を経験した.文献的考察を加え報告する.

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