日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に切除した骨盤底aggressive angiomyxomaの1例
杉原 守倉地 清隆杉山 洸裕赤井 俊也美甘 麻裕竹内 裕也
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2025 年 86 巻 12 号 p. 1658-1663

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抄録

症例は48歳,女性.会陰部の違和感を主訴に受診した.造影CTで骨盤底から会陰部に不均一な造影効果を示す長径約10cmの充実性腫瘤を認め,MRIではT1強調で低信号,T2強調で高信号に描出された.診断的治療を目的として,腹腔鏡下腫瘍切除術を施行した.腫瘍は骨盤底で直腸を右側に圧排し,会陰部皮下まで連続していたが,直腸を損傷することなく,経腹的アプローチのみで一括切除が可能であった.術後7日目に退院となり,病理組織学的検査および免疫組織学的検査の結果,aggressive angiomyxoma (AAM)と確定診断された.術後2年8カ月再発なく,経過観察中である.AAMは,生殖器・会陰・骨盤内に好発する稀な間葉系腫瘍である.根治的治療として,外科的切除が第一選択であるが,局所再発率が高く,腫瘍を遺残なく切除する必要がある.一方で,若年女性に多い疾患であるため,機能温存や整容性への配慮も重要な課題である.

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