日本臨床外科学会雑誌
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症例
頸部リンパ節生検後に腫瘍崩壊症候群を発症した悪性リンパ腫の1例
山田 知弘森 俊明中森 万緒石山 聡治廣田 政志横井 一樹石岡 久佳中西 速夫
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2025 年 86 巻 4 号 p. 471-476

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抄録

症例は60歳の女性である.ふらつき,易疲労感を主訴にかかりつけ医を受診後,精査目的で当院内科を紹介受診した.血液検査で貧血,肝機能異常,LDHの異常高値を指摘され,CTで大動脈周囲に累々とリンパ節腫大を認めたことから悪性リンパ腫を疑われた.確定診断のために頸部リンパ節生検を外科で施行した.局所麻酔下で,左内頸静脈周囲の2cm大のリンパ節を切除生検した.処置後,悪性リンパ腫の先行治療としてプレドニゾロン80mgを内服した.翌朝,顕著な低血糖を発症した.アシドーシスが進行し,高カリウム血症・高リン血症となった.治療に反応せず,同日死亡した.

悪性リンパ腫からの腫瘍崩壊症候群と考えられる経過であり,若干の文献的考察を加えて報告する.

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