日本臨床外科学会雑誌
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症例
術中の気腹で生じた皮下気腫にストーマ腸管が脱出した腸閉塞の1例
内野 誠大原 佑介古屋 欽司大和田 洋平榎本 剛史小田 竜也
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2025 年 86 巻 8 号 p. 1070-1074

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抄録

皮下気腫は腹腔鏡下手術の合併症の一つである.今回われわれは,ロボット支援腹腔鏡下直腸切除術において気腹による皮下気腫を生じ,ストーマとして挙上した腸管が傍ストーマの皮下に脱出し,腸閉塞をきたした1例を経験したので報告する.症例は67歳,男性.血便を主訴に精査をしたところ,直腸癌と診断された.手術直後の胸腹部X線写真で,体幹から頸部までの広範な皮下気腫を認めた.第3病日に腸閉塞を発症し,撮影した腹部CTで左下腹部の傍ストーマに皮下気腫を認め,その腔にストーマとして挙上した腸管が脱出していた.脱出し嵌頓した腸管を用手的に整復し,以降,症状は軽快し,第25病日に退院した.本症例に生じた腸閉塞は,腹腔鏡下手術後の皮下気腫に関連したまれな合併症であり,ストーマ造設時には注意が必要である.

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