日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
モジュール形状とアルブミン透過量の関係
小廹 知樹富沢 成美岩島 重人神保 陽一山下 明泰
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2017 年 8 巻 1 号 p. 54-57

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抄録

膜面積,膜素材および膜の透過性が同じで,形状が異なる試作モジュールを用いて,アルブミンの透過量を比較した。試作モジュールは透過性が同一のPEPA膜を使用した膜面積0.81m2のモデルである。中空糸有効長(L)とモジュール内径(D)の比L/Dを,9.3(Long and Slim:LS),5.1(Normal:N),2.9(Short and Thick:ST)の3段階に,中空糸内径(d)を170,210,245μmの3段階に変更した合計3×3=9種類の浄化器を試作した。37℃一定のもと,血流量100mL/min,限外濾過流量10mL/minで,水系の限外濾過実験を12時間行い,アルブミン透過量を測定した。測定12時間後におけるアルブミン透過量の最小値は1.2g(d=170μmのLSモジュール),最大値は4.3g(d=245μmのSTモジュール)となった。アルブミン透過量は,血液側流体の平均壁ずり速度の増大に対して,指数関数的に低下することがわかった。したがって,アルブミン透過量はdやその他の設計因子を変化させることで制御できる可能性がある。

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© 2017, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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