パーキンソン病は四つの特徴的な運動症状、 静止時振戦、 筋強剛、 無動、 姿勢反射障害が現れる神経変性疾患である。 現在、 薬物治療がゴールドスタンダードであるが、 標準治療の限界を乗り越えるためにパーキンソン病の補完代替療法に対する期待が全世界で高くなっている。 今までの臨床試験の結果をまとめると鍼治療はパーキンソン病患者の運動機能、 特にパーキンソン病患者の特徴である小刻み歩行を改善するのに役立つ可能性がある。 効果のメカニズムには脳の可塑性の強化、 ドーパミン神経細胞に対する保護作用、 大脳基底核内の神経化学的アンバランスの正常化、 脳の機能的な接続性の正常化、 そして腸内細菌異常の減少などが推定されている。 今後、 具体的な臨床効果の確認、 メカニズムの具体化という課題のための継続的な研究が必要と思われる。