全日本鍼灸学会雑誌
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磁気鍼の臨床応用
低周波磁気鍼療法のMVに及ぼす効果について
矢野 忠森 和大野 正博窪田 俊夫角田 忠男
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1982 年 32 巻 2 号 p. 52-59

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抄録

貼付用磁気鍼は, 針状小突起による“圧刺激効果”と, 突起に磁気が集中して放出される“集放性磁気刺激効果”との相乗効果をもつ特殊鍼の1つである。
この磁気鍼に低周波通電を行なう方式を低周波磁気鍼療法というが, この方式の刺激特性と治療効果を客観的に評価する目的で. 健康成人と患者を対象にMVを指標に検討した。MVの解析はシグナルプロセッサーで周波数分析を行なった。
その結果, 一般型低周波ツボ療法に比して, 低周波磁気鍼療法では, MVの周波数帯域はおおむねα帯域の増加を示し, 快的刺激感を反映する傾向を示した。

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