全日本鍼灸学会雑誌
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糖尿病に対する鍼治療の症例報告 (I)
中村 弘典黒野 保三渡 仲三
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1983 年 33 巻 2 号 p. 196-200

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抄録

最近の糖尿病に対する治療目的は, 合併症の予防に重点をおくようになっている。しかし, 食事療法や運動療法などの基本的治療法以外に, 適切に合併症を予防する治療法はない。そこで, 今回は臨床研究として, 糖尿病患者に対し鍼治療を施し, 自覚症状や血糖値などの糖尿病状態, 及び合併症の指標となる理化学的所見について観察した。対象患者は, 病歴が長く, 糖尿病状態の変動が激しいもので, 来院時には, FBS (Fasting blood sugar) は, 328mg/dlで, そして, 多くの自覚症状を訴えていた。鍼治療開始後, 自覚症状が徐々に軽減し, FBSは正常値を示した。また, 他の理化学的所見や併用治療にも若干の改善がみられた。

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