抄録
いままでの経穴力の研究で, 背剖兪穴経穴力の過小・過大は経絡の虚実に相当することがわかっている。それは, 手足の五行穴の補瀉治療で, 経絡的に相当する背部兪穴経穴力の過小・過大が回復するからである。
ただ, 経穴力測定には, 背剖兪穴に刺鍼するので, その兪穴刺鍼が治療効果に大きな影響を与えているのではないかという問題があった。
そこで, 経穴力測定だけの治療効果と五行穴施灸効果を比較する実験をした。
実験結果は, 経穴力測定のための兪穴刺鍼で若干の治療効果はあるが, そのくり返しで治療目的を達成する例は少く, 又, 五行穴治療効果を否定する程の影響も認められなかった。