全日本鍼灸学会雑誌
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針灸治療効果に対する客観的判定の新しい試み
真鍋 立夫
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1984 年 33 巻 4 号 p. 395-401

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抄録

人体に刺針すると種々の反応がでる。人が精神的にリラックスすると皮膚温が上昇する事は生理学上の常識であるが, 今回刺針により皮膚温がどの様に変化し, 又暗示により皮膚温を上昇せしめ, ひき続き針治療を施した場合のその皮膚温の変化を比較検討する事により, 針治療によりどの程度リラックスしたか又否か自覚症状等の改善, 増悪との相関が見られるかを実験して見たところ, 臨床にあたり常に問題となる治療効果, 又治療方法の良し悪しを客観的に判定する簡便な手段の無い現在, 少くとも参考にするに値する結果を得たので報告する。今後主に自覚症状を主とする各種疾患の, 治療穴の選定のヒントをもうかがい知る事が出来ると考える。

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