近年運動療法の一つとして注目されてきている Joint mobilization 法の手技の一部を紹介するとともに, 腰痛症評価表, mobilization テスト表を作成し, 腰痛症の点数評価を試みた。また, 腰痛症に対して, 針治療群, mobilization 群, 針+mobilization 群各5名づつの患者に週2~3回, 1ヵ月間の治療を施行し, 評価表にもとずいて, 各群についての比較, 検討を行った。
結果は, 針, mobilization を併用することにより, 腰痛症の治療効果はさらに向上し, 腰痛症の原因として, 腰椎椎間関節機能異常 (facets dysfunction), 仙腸関節の動きの異常を考慮すべきであろうと考えられた。