全日本鍼灸学会雑誌
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腰痛症に対する針及び mobilization の効果
杉山 典行伊藤 不二夫高木 敏和
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キーワード: 評価表
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1984 年 33 巻 4 号 p. 402-409

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抄録

近年運動療法の一つとして注目されてきている Joint mobilization 法の手技の一部を紹介するとともに, 腰痛症評価表, mobilization テスト表を作成し, 腰痛症の点数評価を試みた。また, 腰痛症に対して, 針治療群, mobilization 群, 針+mobilization 群各5名づつの患者に週2~3回, 1ヵ月間の治療を施行し, 評価表にもとずいて, 各群についての比較, 検討を行った。
結果は, 針, mobilization を併用することにより, 腰痛症の治療効果はさらに向上し, 腰痛症の原因として, 腰椎椎間関節機能異常 (facets dysfunction), 仙腸関節の動きの異常を考慮すべきであろうと考えられた。

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