1991 年 41 巻 3 号 p. 281-288
灸実技実習における, 学生の艾〓作りの動機づけと評価方法の関係を検討した。
方法として, 艾〓の燃焼温度と時間の関係を機器を用いて測定し, 自己評価 (内発的フィードバック) を行った群と, 機器を用いないで教員が評価 (外発的フィードバック) を与えた群の動機づけの差異を比較検討した。
その結果, 両群における動機づけの差異はみられなかった。しかし, 機器を用いて内発的フィードバックを行った群では, 評価の着目点において, 艾〓の質的な側面に重点がおかれ, 学習の質の深まりがもたらされるということが示唆された。