エピドラスコピーは, 平成21 (2009) 年現在, 先進医療 (硬膜外腔内視鏡による難治性腰下肢痛の治療) に指定され, その適応は「腰椎椎間板ヘルニア, 腰部脊椎管狭窄症又は腰椎手術の実施後の腰下肢痛 (保存治療に抵抗性のものに限る. ) に係るものに限る. 」となっている. 具体的には, 仙骨硬膜外造影で癒着がみられ, 神経根ブロックで効果がみられる場合に有効であることが多い. 腰椎椎間板ヘルニアの場合は, 神経ブロックや経皮的髄核摘出術, 椎間板加圧などが無効な場合に適応となる. 腰部脊柱管狭窄症の場合は, 神経根型もしくは神経根型の要素が多い混合型が適応となる. 腰椎術後の腰下肢痛 (FBSS) の場合は, 神経ブロックが無効な場合に効果がみられることが多い.