日本臨床麻酔学会誌
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第9回エピドラスコピー研究会
エピドラスコピーの実際の方法 (麻酔方法, 穿刺や剥離方法, カテーテル留置方法等について)
竹島 直純高谷 純司奥田 健太郎野口 隆之
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2010 年 30 巻 2 号 p. 291-296

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抄録

  エピドラスコピーの麻酔は局所麻酔を主体に行うが, 鎮痛・鎮静が必要になる. ビデオガイドカテーテル内に挿入した外径0.9mmの硬膜外腔内視鏡をイントロデューサー内に挿入し, 先端の位置をX線透視で確認し, さらに硬膜外腔の状態をビデオモニターで観察しながらビデオガイドカテーテルを進め, 脂肪等の脆弱な組織を先端で剥離する. 根症状のある患者にはradiculoplasty (開窓術) を追加する. 癒着剥離終了後硬膜外腔造影を行い, 硬膜外腔の拡がりを確認できれば局所麻酔薬とステロイドの混合液を注入する. 硬膜外カテーテルを仙骨裂孔から頭側に, または癒着剥離部位より頭側の腰部から尾側の硬膜外腔へ挿入し, 局所麻酔薬とステロイドの注入を行うと治療効果が高まる.

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© 2010 日本臨床麻酔学会
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