日本臨床麻酔学会誌
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レミフェンタニル持続静注を用いた意識下挿管で軽度の咬筋硬直をきたした1例
山家 智紀禰宜田 武士杉浦 真沙代木村 信行
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2019 年 39 巻 3 号 p. 274-277

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抄録

気管挿管を行う際のオピオイド投与は非常に有用である反面,声門閉鎖や筋硬直の副作用を起こすことがあり,特に意識下挿管の場合は問題となる.今回われわれは,意識下挿管の際,レミフェンタニルの持続投与(0.1μg/kg/min)を行ったところ,軽度の咬筋硬直を患者が訴えた症例を経験した.レミフェンタニルの筋硬直発生頻度は2〜8%と言われており,急速な血中濃度上昇がそのリスクを上昇させると言われている.本症例では比較的低用量の投与であったが,筋硬直を発生した.意識下挿管におけるオピオイドの投与は,意識消失前に筋硬直を起こしうるということを念頭に置いて行うべきである.

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© 2019 日本臨床麻酔学会
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