手術患者の喫煙状況確認は問診以外に確立された手段はない．喫煙手術患者の気道確保装置から呼気一酸化炭素（Exhaled carbon monoxide：ExCO）濃度測定装置で一酸化炭素（carbon monoxide：CO）が測定可能か検証した．96名中85名（88.5％）からCOが検出された．喫煙歴（r＝0.0664，ρ＝−0.234）および麻酔科術前外来受診-手術日数（r＝0.0468，ρ＝−0.0164）と呼気CO値とは相関を認めなかったが，入院-手術日数と呼気CO濃度には負の相関関係を認めた（r＝−0.243，ρ＝−0.235）．呼気CO濃度測定装置は手術患者の喫煙状況確認に有用となる可能性が示唆された．
