日本臨床麻酔学会誌
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疼痛治療中に診断された原発性脊髄腫瘍の9例
福重 哲志大瀬戸 清茂塩谷 正弘深水 陽子緒方 理恵無敵 剛介
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1993 年 13 巻 2 号 p. 164-169

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抄録
ペインクリニックで原発性脊髄腫瘍9例を経験した.男性6例,女性3例,平均年齢は48.8歳であった.腫瘍高位は頸椎部3例,胸椎部2例,腰椎部4例であり,頸肩部痛および腰殿下肢痛を主訴とし当科受診までの間に腰椎椎間板ヘルニア5例,頸椎症2例,帯状疱疹後神経痛,坐骨神経痛各1例の診断下に20日から8年にわたり治療を受けていた.9例中6例で夜間痛の存在が認められ,硬膜外注入を行なった6例では全例に強い注入時痛を認めた.6例に手術が行なわれ,全例が硬膜内髄外腫瘍であり予後は良好であった.疼痛治療担当者はこの疾患を見逃さないことが大切であり,夜間痛の存在や,硬膜外注入時痛は原発性脊髄腫瘍診断の手がかりとなると思われた.
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