日本臨床麻酔学会誌
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帝王切開分娩に引き続いて外科的治療が行なわれた2症例
新倉 久美子西村 チエ子小田切 徹太郎水戸野 裕之村上 育子市野 隆
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1995 年 15 巻 3 号 p. 243-246

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抄録

超音波検査で心臓腫瘍および大動脈弁狭窄症と胎児診断されたため,帝王切開分娩に引き続いて外科的治療が施された2症例を報告する。1例は開心術により心臓腫瘍摘出を試みたが救命できなかった。他の1例はバルーンによる弁拡大術により軽快した。
胎児および出生直後の新生児手術は診断技術の向上,母体の安全,児に対する適切な処置が重要であるが,倫理的問題もあるので,周産期母子保健医療施設で一貫した治療が施されるべきである。

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