日本臨床細胞学会雑誌
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原著
乳癌のセンチネルリンパ節に対する術中捺印細胞診の有用性
南雲 サチ子片岡 竜貴芦村 純一竹中 明美成瀬 靖悦中山 富雄中泉 明彦春日井 務石黒 信吾稲治 英生
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2007 年 46 巻 4 号 p. 203-210

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抄録
目的 : 乳癌のセンチネルリンパ節に対する術中転移診断法としての捺印細胞診の有用性を検討した.
方法 : センチネルリンパ節生検を施行した乳癌426例のセンチネルリンパ節882個について迅速捺印細胞診を行った. 同定されたリンパ節を2mmごとに細切し, 1枚のスライドガラス上にすべてを載せ, 割面の捺印細胞塗抹標本を作製し, 迅速Papanicolaou染色を行い判定した. 永久標本はHematoxylin and eosin染色 (HE染色) と抗サイトケラチン抗体による免疫染色を行い, 診断結果を比較した. またセンチネルリンパ節の代表一割面のHE染色による迅速組織診を行い, 永久標本の結果と比較した.
成績 : 迅速捺印細胞診のリンパ節単位でのsensitivityは87.3% (110/126), specificityは98.3% (743/756), accuracyは96.7% (853/882) であった. 患者単位のsensitivityは85.4% (76/89), specificityは97% (327/337), accuracyは94.6% (403/426) であった. 迅速組織診の患者単位のsensitivityは39.3% (35/89), specificityは100%, accuracyは87.3% (372/426) であった. また, 迅速捺印細胞診ではセンチネルリンパ節の微小転移例の71.4% (30/42) を転移陽性と判定しえた.
結論 : 乳癌のセンチネルリンパ節に対する術中転移診断は, 腋窩郭清省略可能な腋窩リンパ節転移陰性乳癌を選別する上で有用な方法であり, 迅速捺印細胞診が有用である.
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© 2007 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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