日本臨床細胞学会雑誌
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症例
甲状腺 lipoadenoma の 2 例
平木 朋子亀山 香織高橋 真帆田村 恵佐々木 栄司藤澤 俊道鳥屋 城男伊藤 公一
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2008 年 47 巻 4 号 p. 287-291

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抄録
背景 : Lipoadenoma は脂肪細胞を混在する濾胞腺腫であり, 非常にまれな腫瘍である. 今回われわれは甲状腺に発生した lipoadenoma の 2 例を経験したので, その細胞像を中心に報告する.
症例 1 : 69 歳, 女性. 右頸部腫脹を自覚し近医を受診. 精査目的で当院を訪れた. 穿刺吸引細胞診で悪性を疑ったため, 甲状腺右葉切除術およびリンパ節郭清術を行った.
症例 2 : 52 歳, 女性. 最近になり頸部圧迫感を自覚し, 精査目的で当院を受診した. 超音波所見で, 右葉に境界明瞭で不均一な内部エコーを呈する腫瘤を認めた. 穿刺吸引細胞診では良性と思われたが, 超音波検査で濾胞性腫瘍を考えたため, 甲状腺右葉切除術を行った.
症例 1 ; 2 ともに組織学的には, 脂肪組織を混在する濾胞腺腫であり, lipoadenoma と診断した. 組織診断後に細胞診を見直したところ, 2 例とも濾胞上皮細胞とともに脂肪細胞が認められた.
結論 : 甲状腺穿刺吸引細胞診において脂肪細胞を含んだ濾胞上皮の集塊を確認することは, lipoadenoma の可能性を考える一つの指標になると考えられた.
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© 2008 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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