日本臨床細胞学会雑誌
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症例
乳腺 micropapillary variant of pure mucinous carcinoma の 1 例
藤原 正人中野 聡石橋 恵津子野崎 智恵小林 沙織伊丹川 裕子樋口 佳代子
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2008 年 47 巻 4 号 p. 292-295

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抄録
背景 : 純型の粘液癌は一般に予後良好とされているが, 近年 micropapillary pattern と高度のリンパ管侵襲を示す亜型が micropapillary variant of pure mucinous carcinoma として報告されている. 今回われわれは本亜型の 1 例を経験したので細胞像, 組織像を併せて報告する.
症例 : 37 歳, 女性. 乳房の超音波検診にて左 C 領域に 1.35×1.1×0.7 cm の低エコー腫瘤を認め穿刺吸引細胞診が施行された. 細胞像では粘液を背景に, 結合性が強く中心に血管間質を伴わない乳頭状集塊が多数出現していた. 集団の構成細胞の細胞異型は強く, 核分裂像も認められた. 病理組織像では粘液中に腫瘍細胞が小乳頭状集塊で増生し, リンパ管内侵襲が高度に認められ, invasive micropapillary variant of pure mucinous carcinoma と診断された.
結語 : 本亜型は純型の粘液癌に比して予後不良の可能性があることより, 乳腺粘液癌の診断の際にはこのような亜型の存在を念頭において細胞像を観察することが重要と考えられた.
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© 2008 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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