日本臨床細胞学会雑誌
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原著
大阪における細胞診の外部精度管理調査 (自己採点方式スライドカンファレンス) 結果の解析
矢羽田 一信寺本 友昭清水 恵子南雲 サチ子
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2009 年 48 巻 4 号 p. 170-175

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抄録
目的 : 細胞検査士のレベルを知り, それを評価するための客観的で, かつ基準データとなるような資料を蓄積し, 今後の細胞診の精度管理のための具体的手法を確立することである.
方法 : 対象は 2005∼2007 年に日本臨床細胞学会大阪府支部細胞検査士会で行った自己採点方式スライドカンファレンスに参加し, 有効回答をした細胞検査士 152 名の成績である. 出題領域は全域で出題数は 3 年間で 100 問である. 1 問のスライド枚数は 2 枚で投影時間は 1 分とした. 回答は五者択一で, 用紙は回収後, 成績を集計し, 再度画像, 選択肢について再評価した. 回答用紙には経験年数, 勤務施設の種類, 勤務状況, 業務内容などの設問を付加した.
結果 : 平均正解率は 2005 年 74.3%, 2006 年 69.1%, 2007 年 79.3%であり, 各標準偏差は 13.0, 10.5, 8.8 と年々ばらつきは小さくなった. 各問題の正解率は 22∼100%までばらつきがあり, 問題により習熟度に差がみられた. 勤務施設と経験年数と成績の関係は病院勤務では経験年数に関係なくほぼ平均値を維持していたが, 検査センター, 検診センター勤務では経験年数とともに成績は低下した. 日頃, 主に鏡検している領域と経験年数でみた場合の成績は経験年数 20 年未満では成績に差はみられなかったが, 20 年以上でほぼ全域を鏡検している群に比し, それ以外の群では成績が約 10%低下した.
結論 : 成績は勤務施設, 経験年数, 日頃, 主に鏡検している領域の影響を受けばらつくことがわかった. また, 本法は細胞診の外部精度管理の一方法として有用と考えられた. 今後は問題を習熟度別に分類し, 評価方法の体系化を検討したい.
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© 2009 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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