日本臨床細胞学会雑誌
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症例
Fibromatosis-like spindle cell carcinoma の 1 例
海老塚 智恵美牧野 純小山 剛司今井 宏樹渡邊 睦子仲村 武河野 尚美
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2012 年 51 巻 2 号 p. 116-119

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抄録

背景 : Spindle cell carcinoma は全乳癌の約 0.3%を占めるまれな疾患である. 穿刺吸引細胞診で鑑別の困難であった Fibromatosis-like spindle cell carcinoma の 1 例を経験したので報告する.
症例 : 48 歳, 女性. 左乳房に腫瘤を自覚し, 来院. 穿刺吸引細胞診では, 粘液様物質を背景に紡錐形の異型細胞が散在性に多数出現し, 葉状腫瘍が疑われた. 組織学的には紡錘形∼長楕円形の間葉系類似細胞が増殖しており, 免疫染色で Fibromatosis-like spindle cell carcinoma と最終診断した.
結論 : 乳腺原発腫瘍において異型紡錘形細胞が採取された場合, 線維腫症, 間質肉腫, 葉状腫瘍などが鑑別にあがる. 線維腫症とは採取細胞量の点で, 間質肉腫とは核異型の点で違いがみられた. 葉状腫瘍との鑑別は困難であった.

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© 2012 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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