日本臨床細胞学会雑誌
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CIN 合併妊婦における妊娠中の保存的管理に関する検討
加藤 雅史笹 秀典高野 政志後藤 友子佐々木 直樹高橋 宏美織田 智博島崎 英幸古谷 健一
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2013 年 52 巻 4 号 p. 316-322

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抄録
目的 : CIN 合併妊婦における妊娠中の保存的管理の妥当性を検証する.
方法 : 2004∼2010 年の間に当院で保存的に管理した頸部細胞診異常妊婦 76 例を後方視的に検討した. 妊娠初期の細胞診異常は全例コルポスコピーをし, 有意所見があれば狙い組織診を施行した. その後は 3 ヵ月ごとに細胞診で経過観察し, 産後 2 ヵ月で再度コルポスコピーをして病変の状態を評価した.
成績 : 年齢中央値は 31 歳 (20∼42 歳) で, 喫煙は 8/41 例 (20%) に認められた. 狙い組織診は 38 例 (50%) に実施し, CIN1 は 11 例 (29%), CIN2 は 14 例 (37%), CIN3 は 12 例 (32%) であった. 産後の病変の軽快は 26/71 例 (37%), 持続は 38/71 例 (53%), 増悪は 7/71 例 (10%) であった. 浸潤癌に増悪した症例は 1 例もなかった. 分娩様式と病変の軽快との相関はみられたが (p=0.014), 喫煙と病変の持続・増悪との相関はみられなかった (p=0.30). 細胞診と組織診の不一致は 5/38 例 (13%) に認められた.
結論 : CIN 合併妊婦の保存的管理は妥当であるが, 妊娠中は細胞診と組織診の乖離がまれではないため, コルポスコピーを積極的に施行することでより安全な管理が可能となる. 病変の持続例が多いため産後も厳重な管理が必要である.
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© 2013 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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