日本臨床細胞学会雑誌
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症例
子宮体部原発純粋型扁平上皮癌の 2 例
—細胞学的所見と免疫組織化学的発現を中心に—
松井 成明梶原 博塚田 ひとみ伊藤 仁三上 幹男中村 直哉佐藤 慎吉
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2013 年 52 巻 4 号 p. 371-377

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抄録
背景 : 子宮内膜に発生する純粋型の扁平上皮癌 (primary squamous cell carcinoma of the endometrium : 以下, PSCCE) は極めてまれである. われわれは, PSCCE 2 例の細胞学的所見および免疫組織化学的発現について検討した.
症例 : 症例 1 は患者 65 歳. 不正性器出血を主訴に当院を受診した. 骨盤内 MRI では子宮体部から頸部の内膜肥厚と子宮留膿腫を指摘された. 症例 2 は患者 77 歳. 帯下増量を主訴として当院を受診した. 骨盤内 MRI では子宮体部に約 21×20 mm の腫瘤と留膿腫を指摘された. 各症例の細胞像は, いずれも無核の角化物を背景に短紡錘形から小型類円形を呈する腫瘍細胞として認められた. オレンジ G またはライトグリーンに染色される細胞質と粗大顆粒状に増量するクロマチンを有していた. しかし正常内膜腺細胞および腺癌細胞成分がみられず, 腫瘍の発生部位の特定にはいたらなかった. 免疫組織化学的には, p53, β catenin, p63 および CD10 は陽性, vimentin が部分的に陽性, ER, PgR, p16, CDX2 は陰性. In situ hybridization-HPV は陰性であった.
結論 : 子宮体部原発の純粋型扁平上皮癌においては, 発生部位の特定が容易ではなく, その術前診断に際しては, 細胞学的所見に加え, コルポスコピー, 画像所見との対比が特に必要な組織型と考えられた.
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© 2013 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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