日本臨床細胞学会雑誌
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原著
沖縄本島中部地区市町村子宮頸がん検診への LBC 全面導入効果
—従来法と LBC 法の比較検討—
黒島 義克大竹 賢太郎赤嶺 奈月青山 肇松崎 晶子齊尾 征直吉見 直己
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2016 年 55 巻 3 号 p. 137-141

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抄録

目的 : 沖縄県は, 子宮頸がんの罹患率と死亡率が非常に高い地域の一つである. そのため, 子宮頸がん検診に従来法から精度の高いとされる LBC 法を導入し両法の比較検討を行った.
方法 : 2011 年 4 月~2015 年 3 月の 4 年間に子宮頸がん検診を受診した 90750 名を対象とし, 従来法で作製された 2011 年度と 2012 年度 2 年間の合計 45621 例と LBC 法 (BD シュアパスTM) で作製された 2013 年度と 2014 年度 2 年間の合計 45129 例の細胞診判定精度を, ベセスダシステム 2001 に準拠して比較を行った. なお, 採取器具に関しては LBC 法導入時にブラシへ統一した.
成績 : LBC 法導入後, 不適正標本は 0.12%から 0.03%へ減少した. 要精検率は従来法の 2 年間 1.6%から LBC 法の 2 年間で 3.3%へ倍増した. 精査後の CIN の検出率は, LBC 法の導入により有意に増加した.
結論 : 子宮頸がん検診に採取器具をブラシへ統一と同時に LBC 法を導入することで, 要精検率の著しい効果と検診センターでの細胞診検査精度の改善がみられた.

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