2016 年 55 巻 5 号 p. 298-301
背景 : DNA 修復遺伝子である xeroderma pigmentosum group A (XPA) については, 肺癌における臨床的意義の解明は十分に行われていない.
目的 : われわれは 30 例の肺腺癌捺印細胞標本を対象に DNA 修復遺伝子である XPA および excision repair cross-complementation group 1 (ERCC1) の蛋白発現について免疫染色を用いて調べた.
成績 : XPA 蛋白は低分化型腺癌では全例が陽性であり, 組織分化度との関連が有意であった. また, T 因子, 腫瘍最大径, Ki-67 陽性率との関連も有意であった. XPA 蛋白は ERCC1 蛋白とは共発現する傾向であった.
結論 : これらのことから XPA 蛋白の過剰発現は腫瘍の進展に関与していることが示唆された.