日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
調査報告
学術研究の活性化を目的とした細胞検査士の学術研究への意識調査
森 康浩高木 翔士伊藤 仁阿部 仁
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 63 巻 5 号 p. 221-234

詳細
抄録

目的:日本の「細胞診断技術」は世界に誇れる高水準の診断技術であるが,その一方では病理・細胞診業務の拡大によって「細胞を診る」以外の能力が細胞検査士に求められているのも事実である.また,細胞診断技術の向上/維持も,基礎学問からの細胞診断への応用も学術研究なしでは成立しえないものであり,今後は細胞検査士として学術研究能力を研鑽することも重要になる.細胞検査士による学術研究を活性化するためには,学術研究に対しての細胞検査士の意識や現状を把握すること,および今後の課題を抽出することが肝要である.

方法:本調査では,資格取得から年数が 15 年以内の全国の細胞検査士を対象にした学術研究に対する意識調査を実施した.

成績:多くの細胞検査士が学術研究に対して好意的に捉えており,学術研究への意欲があることが明らかとなった.

結論:現状では多くの細胞検査士が医療施設における臨床検査技師および細胞検査士としての職務・責任とのバランスの取り方に葛藤しており,学術研究を活性化するためには必要な知識や技術の提供だけでなく研究環境を整備する必要がある.

著者関連情報
© 2024 公益社団法人 日本臨床細胞学会
次の記事
feedback
Top