日本臨床細胞学会雑誌
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症例
筋上皮癌術後 3 年目に発生した左耳下腺紡錘形細胞型横紋筋肉腫の 1 例
藤澤 宏樹, 倉岡 和矢, 福原 詩織, 菅 亜里紗, 山本 利枝, 齊藤 彰久, 谷山 清己
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2025 年 64 巻 2 号 p. 102-107

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抄録

背景:紡錘形細胞型横紋筋肉腫(Sp-RMS)は頭頸部領域に発生するまれな腫瘍である.今回,筋上皮癌(MC)術後に発生した左耳下腺 Sp-RMS の 1 例を経験したので報告する.

症例:30 歳代,女性.3 年前に左耳下腺摘出術にて MC と診断され,化学療法および放射線療法施行後であった.MRI および PET-CT にて術後部位に腫瘤が認められ,穿刺吸引細胞診が施行された.腫瘍細胞は紡錘形核で一部に核内細胞質封入体や細胞質内に横紋が認められた.また有尾状の横紋筋芽細胞が散見された.組織像では,紡錘形腫瘍細胞の束状あるいは錯綜構造を示しながら増生する像が認められた.免疫組織化学的検索では,Desmin,HHF35,Myogenin,MyoD1 が陽性,S-100a,AE1/AE3,αSMA,Calponin が陰性であり,Sp-RMS と診断された.

結論:Sp-RMS でも核内細胞質封入体が認められる場合があり,横紋筋芽細胞や細胞質内の横紋を認めた場合は本疾患を推定しうると考えられる.

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