日本臨床細胞学会雑誌
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制癌剤の効果判定に関する基礎的研究
本山 悌一石原 法子仲間 健鈴木 利光
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1982 年 21 巻 1 号 p. 15-25

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抄録

制癌剤投与後の癌細胞の形態変化をもってその薬剤に対する感受性の程度を推測できるかどうかを調べるために, 培養ヒト胃癌細胞とMitomycin CおよびCarboquoneとを用い, in vitroで基礎的な実験をした. その結果, 以下のような理由から, 単に細胞の形態変化のみを指標とする方法では, 制癌剤に対する感受性度を推測することは極めて困難であると考えた.
1) 薬剤濃度と作用時間との関係によって決定される同じ生物学的効果をもった種々の薬剤量を投与した場合, それによって引き起こされる癌細胞の形態変化は, 作用時間によって著しく異なる.
2) 作用時間を一定にした場合, 形態変化の出現様式は, 薬剤に対する感受性度よりも, 癌細胞の増殖速度に強く影響される.
3) 生体においては, 濃度, 作用時間とも一定に保つことは難しく, in vitro系よりもさらに複雑化する.

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