川崎医科大学附属病院病院病理部
川崎医科大学人体病理学教室II
川崎医科大学消化器I内科学教室
1986 年 25 巻 3 号 p. 558-562
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
最近われわれは, 肝に発生した腺扁平上皮癌の1症例を経験した.患者は82歳女性で, 発熱, 腹痛, 体重減少を主訴に入院した.肝穿刺吸引細胞診にて, 転移性腺扁平上皮癌が疑われた.患者は入院2ヵ月後に死亡し, 剖検の結果肝原発と判明した.肝原発の腺扁平上皮癌はきわめてまれで, われわれの知るかぎり4例の報告があるにすぎない.われわれはここに本例を報告し, 4例の既報告例との比較検討を行った.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら