日本臨床細胞学会雑誌
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子宮内膜細胞診におけるセルブロック法の検討
夏目 園子新福 正人佐竹 立成丸山 孝夫鷲見 成晴金子 正博
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1991 年 30 巻 4 号 p. 657-661

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抄録
子宮内膜細胞採取器具 (エンドサイト、オネストブラシ) を用いて体部内膜細胞診標本およびcellblock (以下CB) 標本を作製し, 両者の標本中に認められる検体量を比較するとともに, 両者における診断結果を比較検討した.
採取器具を用いて通常の方法で塗抹し内膜細胞診標本を作製した後, 器具をそのまま10%ホルマリンの入ったスピッツ内に入れ, よく振って付着残存している内膜細胞を浮遊させる.固定後遠心し沈渣物をメッシュの袋に入れて, 型のごとくH-E染色標本を作製する, という簡便な方法でCBを作製した.
エンドサイト法で作製されたCB標本には, オネストブラシによるCBに比し, 良好な量の検体が認められた.細胞診標本では疑陽性と診断されたが, CB標本ではcarcinomaと診断できた高分化型内膜腺癌の1例も経験された.
今後, 細胞診標本とCB標本を同時に検鏡する回数を重ねることにより, 子宮内膜細胞診断の精度をより向上させることができると考えられた.
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