日本臨床細胞学会雑誌
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口腔白板症および扁平苔癬の比較細胞学的検討
久山 佳代杉浦 里恵松本 敬山本 浩嗣
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2000 年 39 巻 6 号 p. 429-436

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抄録

目的および対象: 口腔白板症40例および口腔扁平苔癬12例の口腔剥離細胞診所見を, 臨床病型分類, 組織学的異形成および画像解析による結果と併せて比較検討したので報告する.
結果: 口腔白板症の細胞診の結果はClass I 15例, II 13例, III 11例, IV 1例であった.扁平苔癬は, Class I 6例, II 5例, III 1例であった.口腔白板症におけるClass分類と組織学的異形成との関係は, Class I (異形成なし80%, 軽度20%), Class II (異形成なし75%, 軽度17%, 中等度8%), Class III (異形成なし42%, 軽度16%, 中等度42%), Class IV (中等度100%) であり, 相関がみられた.
結論: 口腔白板症と扁平苔癬について光顕的観察による細胞学的鑑別点は見出されなかった.しかし画像解析の結果, 口腔白板症は光輝性, N/C比, ケラトピアリン穎粒数および核画積が有意に高かった.さらに口腔白板症について細胞学的異型性の有無で比較した結果, 異型性を有する口腔白板症は細胞質の光輝性, N/C比, ケラトピアリン顆粒数およびグロマチン量が増大している傾向がみられた.

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