抄録
背景: 肺硬化性血管腫2例の経皮穿刺吸引細胞像を検討した.
症例: 喀血で受診した68歳女性と検診発見の40歳女性.いずれも経皮穿刺吸引細胞診で術前に診断に至らず, 摘出術を施行し肺硬化性血管腫と診断した.術前の穿刺吸引細胞診を再検討した.多量の血液成分を背景に, ヘモジデリンを含有する組織球性細胞が目立った.一部には, 円柱状・シート状集塊を形成する円形・多角形の細胞, 紡錘形の細胞もみられたがその数は非常に少なかった.
結論: 従来より本症の捺印細胞像では多彩な細胞像を呈することが特徴とされるが, 今回検討した穿刺検体では, 多数のヘモジデリン含有組織球性細胞を認めることが特徴的であった.