日本障害者歯科学会雑誌
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臨床集計
肢体不自由児の保護者がかかりつけ歯科医療機関に求める医療サービスならびに設備 ―2市3校を対象としたアンケートの分析―
前濱 和佳奈木村 敬次リチャード緒方 麻記三浦 真理天野 郁子加地 千晶尾崎 茜利光 拓也高良 憲洋緒方 武文八若 保孝小島 寛
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2018 年 39 巻 2 号 p. 160-167

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抄録

肢体不自由児の保護者がかかりつけ歯科医療機関に対して求めていることを知る目的で,2つの市の特別支援学校(肢体不自由)3校の保護者334人を対象にアンケートを行った.回収されたのは229部(68.6%)であったが,このうち保護者がかかりつけと考えている歯科医療機関に年1回以上の定期通院をしていると回答した169部(50.6%)について集計を行った.

現在のかかりつけ歯科医療機関の良い点として「障害者歯科の専門性が高い」100人,「歯科医師の対応がよい」97人,「スタッフの対応がよい」88人と医療者に関する選択が多く,次いで「近い」64人であった.「バリアフリー設計である」は50人であり,これを評価する者は多くなかった.また,「医科が併設」や「通所やリハビリ施設が併設」はそれぞれ22人と17人であった.

「こんな歯科があればいいな」と思うことを自由に記載する設問では,92部に記載があった.それらの内容からキーワードを抽出して分類すると,「専門性」25人,「バリアフリー(含,トイレ)」24人,「患者への理解と応対」20人,「診療台(含,診療姿勢)」「治療での理解や配慮」各19人の順に多かった.

以上のことから,肢体不自由児の保護者は歯科医療機関に対して専門性の高さや医療者の対応の良さを評価しており,バリアフリー化については満足度が高くないことが示唆された.

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© 2018 一般社団法人 日本障害者歯科学会
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