日本障害者歯科学会雑誌
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臨床集計
病院歯科口腔外科における障害者に対する全身麻酔下歯科治療症例の検討
―当科開設後5年間の臨床統計をもとに―
片浦 貴俊, 伊藤 正樹
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2020 年 41 巻 4 号 p. 359-365

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抄録

当科は2014年4月に開設され,一般の口腔外科治療を中心に行っているが,障害者への歯科治療も積極的に取り入れている.当院は,地域の中核病院として行動調整法に全身麻酔を用いた歯科治療を行っている.そこで今回,開設後5年間の実態調査を行った.

2014年4月から2019年3月までの5年間に当科で行った障害者に対する全身麻酔下歯科治療症例275症例(男性166症例,女性109症例)を対象とした.

5年間の症例数の経年的推移は,2014年度38症例(38.8%),2015年度58症例(30.7%),2016年度60症例(23.9%),2017年度64症例(22.7%),2018年度55症例(15.9%)であった.障害の分類は発達障害78症例,知的能力障害75症例,肢体不自由29症例,精神障害3症例,その他90症例であった.治療歯数は5年間で合計2,894歯であり,1症例あたりの平均治療歯数は10.5±6.8歯であった.術後の口腔管理先は,かかりつけ歯科医院131症例,地域障害者歯科センター89症例であった.

地域の中核病院として全身麻酔下歯科治療の需要はあるが,2015年度で症例数は上限に達し,待機患者が生じた.また,8割の患者がかかりつけ歯科医院で術後の口腔管理を行っていることがわかった.引き続き地域の中核病院としての役割を担っていきたい.

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