応用地質
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論文
礫岩に対するエコーチップ反発硬度試験の適用性に関する基礎的研究
内田 直人江藤 芳武大川 孝士生貞 幸治
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2009 年 50 巻 2 号 p. 79-88

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抄録
 礫岩の力学的特性は礫と基質の特性に大きく支配される. このため, 礫と基質の種類が複数ある場合, これらの力学的特性を定量的かつ高精度で把握することは礫岩の物性を評価するうえできわめて重要である. 筆者らは, 礫岩の力学的特性の評価の合理化に資するためにエコーチップの適用性について検討を実施した. 本研究では, 最初に複数の岩種の岩石コアにより反発硬度から一軸圧縮強さを概略推定可能であること, および反発硬度の適用範囲について示した. 次に, 人工模擬供試体を用い, 礫の性状が反発硬度に及ぼす影響を定量的に評価した. 最後に, 複数の礫と基質から構成される礫岩の工学的グループ化や岩盤分類に対し, 反発硬度が有効であることを確認した.
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© 2009 一般社団法人 日本応用地質学会
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