応用地質
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弾性波トモグラフィによる開口亀裂性岩盤の定量的区分
遠藤 修実松浦 好孝深水 正康長瀬 武英嶋崎 浩二上水 文仁
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2014 年 55 巻 2 号 p. 77-85

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抄録
 開口亀裂(開口幅0.5~2 mm)が分布する岩盤において,調査横坑やボーリング孔での開口亀裂観察から実施した開口量に基づく岩盤の区分(ゾーニング)と弾性波トモグラフィで得られた弾性波伝播速度(Vp)分布を比較検討した.その結果,開口亀裂の分布する領域と開口亀裂がほとんど分布しない領域を弾性波伝播速度で定量的に区分できることが確認できた.開口亀裂が分布する範囲の弾性波伝播速度(Vp)は0.5~2.4 km/s,開口亀裂がほとんど分布しない領域の弾性波伝播速度(Vp)は2.4~4.0 km/sであった.
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© 2014 一般社団法人 日本応用地質学会
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