応用地質
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無巻トンネル地質リスク調査へのハンドヘルドレーザー計測の適用事例について
清水 功秦野 輝儀津田 延裕星野 慎司加藤 卓也
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2018 年 58 巻 6 号 p. 395-401

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抄録

電源開発(株)の水力発電所の多くは設置後50年以上経過しており,設備の維持管理の一環として,導水路をはじめとする無巻トンネルの地質リスク調査を平成27年度より実施している.無巻トンネルの地質調査の効率化,高精度化を図るために,ハンドヘルドレーザースキャナーを用いてトンネル形状の計測を実施したので,その適用結果を報告する.ハンドヘルドレーザー計測の精度等の性能を確認するため,地下発電所搬入路トンネルで予備検討を実施し,その後,実際に崩落があった水路トンネル内の調査に適用した.ハンドヘルドレーザーの長さの計測精度は概ね10cm以下で,岩盤の表面の凹凸や不連続面を可視化することも可能で,トンネル空洞形状を簡単に把握することができた.また,地質観察結果と組み合わせることにより,精度の高い地質モデルを作成できることを確認した.

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© 2018 一般社団法人 日本応用地質学会
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