抄録
平成19年7月16日午前10時13分, 新潟県中越沖の深さ17kmを震源とするM6.8の地震が発生し, 新潟県柏崎市, 長岡市, 刈羽村, 長野県飯綱町で震度6強の大きなゆれを観測するとともに, 各地で大きな被害が発生した. 日本応用地質学会では, いち早く先発隊として野崎北陸支部副支部長が17日に現地調査を開始し, 22日にはその結果を速報としてホームページ上に公開した. ついで北陸支部 (山岸支部長) が主体となり, 学会本部の新潟県申越地震による土砂災害研究小委員会 (千木良委員長) が支援する形で, 現地調査を行うことが決定し, 調査団を募ったところ13名のメンバーが参集した. 現地調査は, 8月3日に猛暑 (36℃) の中で行われ, 13日にはその成果をホームページに公開した.