日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
原著
糖尿病足底部潰瘍に対するOPTIMAを用いた免荷治療の検討
伊藤 茂上村 哲司渡邊 英孝楊井 哲川野 啓成永野 義博中川 栄治上口 茂徳
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2022 年 3 巻 1 号 p. 20-24

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抄録
 【目的】神経障害性糖尿病足潰瘍に対するOPTIMAを用いた治療において, その治療効果, 合併症, 合併症発生の危険因子を明らかにするため, 糖尿病患者の足底部潰瘍に対する免荷治療の前向き研究を行った. 【方法】2016年4月~2019年3月, 糖尿病患者の足底部潰瘍に対して着脱式の免荷ブーツであるOPTIMAを用いた12症例において, 年齢, 性別, 潰瘍の深さ, 装着期間, 1日の装着時間, またその治療効果を検討した. 【結果】潰瘍治癒5例, 潰瘍縮小3例を有効と判断したが, 改善なし2例, 治療ドロップアウト2例も存在した. 装着に伴う有害事象の発生は1例に靴擦れが生じたのみで, 保存的加療で治癒した. 【結論】神経障害性糖尿病足潰瘍に対する治療において, フットケア, フットウェア, そしてoff loading(免荷)治療が大事である. OPTIMAを用いた欧米の先行研究における, 3ヵ月治癒率は80%であり, 今回われわれの対象群では治癒・縮小率は80%であった. 有害事象の発生は1例に靴擦れが生じたのみであった. 神経障害性糖尿病足潰瘍の治療において, 有効な免荷装具であると考える.
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© 2022 一般社団法人日本フットケア・足病医学会
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