日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
症例報告
虚血性踵潰瘍における皮弁形成術において組織酸素飽和度測定が有用であった2例
杉澤  良太岡本 年弘稲田 享希子鈴木  実佐野 真規小谷野 憲一
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2024 年 5 巻 2 号 p. 104-109

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抄録

 末梢動脈疾患 (peripheral arterial disease: PAD) 患者の救肢において血流評価は重要である. 上腕足関節動脈血圧比 (ABI), 皮膚灌流圧 (SPP), 経皮酸素分圧 (TcPO2)は血流評価法として広く用いられているが, 検査時間の長さ, 検査中の疼痛などのため測定困難例を経験する. また足趾端や踵など曲面部の測定は困難である. 近年, 新しい血流評価方法として, 近赤外分光法 (NIRS法) による組織酸素飽和度 (regional saturation of oxygen: rSO2)値の有用性が報告されている. 今回我々は踵潰瘍を伴うPAD2症例に対し, 周術期にNIRS法を用いた血流評価を行った. 血行再建術後に潰瘍が改善せず, 皮弁形成・移植術を施行した. rSO2 値を測定し皮弁部位を選択し良好な経過を得られたため報告する.

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© 2024 一般社団法人日本フットケア・足病医学会
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